今晩は。
今、世界経済は、東欧・インド・アフリカ・中南米など途上国に対しては、
資本の論理で、急速に拡大していますが、 先進国に対しては、大変、
ちぐはぐな力学が働いています。
ともかく、人類全体が、一定の物的豊かさ(これを、私は「文明のスタンダード」
と言ってきた)になるまで、マネーを中心とした、これまでの「経済」の駆動力を
維持するためだけに、あの手この手で、回されます。
そこでは、既存の理解では「ルール違反」の施策も、BISの合意の中でokと
なったら、「新しいルール」となって行きます。 この実態は、本当に複雑です。
で、日本の場合。 「親方・日の丸」の整理が始まっています。
ここでは、中央官庁の予算や人員のみならず、外郭団体や地方政府、そして、
これまでの官庁の出入り業者も全て巻き込んでの、予算の「削りあい」が、
まさに、進められています。
よって、現在の「権力闘争」は、予算の取り合いよりも、予算の潰しあいとなります。
一方、民間企業側は、完全に成果主義、効率主義で徹底されていきますから、
給料分の価値以上の富を生み出せない人間は、弾き出されてしまいます。
株価や企業業績が上がっているのは、 この「弾き出し」が、かなり進展して
いる姿ともいえます。
その一方で、日本社会では、おぞましい事件が多発しています。
これは、日本だけではありませんが、これまでのコミュニティーが経済効率追求
の結果、ドンドン壊され、さらに、経済的な成功者のみを大々的に取り上げる
メディアの影響で、人間の物的欲望や社会的な評価の基準が、現実の生活の
現場にある幸福感から、ますます距離が出きてしまったためです。
今、私が、これからの社会の仕組みや暮らしを考える時、とても重視している
のは、 普通の暮らしの中で、自分自身が享受している幸福感の実体化です。
何か、新しい発明・発見、そして英雄的な行為によって、明るい未来を切り開く
ことに期待するよりも、現実に、今、すぐ身の回りに実在している「幸福」を、
より鮮やかに体感し、 一方、それを崩してしまいかねない、これまでの文明
の「暗い影」の部分に対する、真剣な注意です。
自然災害もそうですが、家族に、突発的に、不幸な事件が起きると、心の中に
とんでもない痛みが広がり、その人とその周囲の人間には、生きる意欲すらも
失われ、これが社会全体でも、大変大きなマイナスを生むことになるからです。
「被害者にならない個人」 に、如何にしたらなれるか?
これは、誰もが、今、最も気になっていることです。
そして、さらに、進んで、
「加害者を生まない社会」 を、如何にして作り出すか?
これを、皆で、考えなければなりません。
ポイントは、人間の尊厳の問題です。
これが失われた時、人間の心の隙間に、何が入り込むか分かりません。
何かを得ようとして、走り回るよりも、今、生きている日々に、出会う人々、
そして、花鳥風月、さらに、過去の先達達の霊の存在も、 しっかりと感じて
毎日を過ごしたいと思います。
存在を認める。 ここが全ての出発点です。
そして、何としても、
「金がなくても、善意での一定の働きをしたら、必ず生きていける仕組み」を
人類は、生み出さねばなりません。