2007年01月09日

久しぶりに、中国問題大御所。

北京オリンピックをどんなことがあっても、無事に開催し、成功させる。
これが、「統治者」としての中国共産党のプライドですが、

その過程で、都市部の土地をどんどん民間放出し不動産開発が進み、そこでは、
サウジアラビア国民の如く、多くの億万長者が生まれているのが、今の中国です。

外国資本を取り入れながら拡大する旺盛な工業生産は、輸出を増やし外貨準備を
増大させますが、農村から都市部に人口を集中させ、土地価格が上昇し、物価も
上がっていきます。

日本の戦後の歩みを、規模で10倍、加速度で20倍の勢いで追いかけています。
もちろん、環境問題を、拡大しながらです。

で、そのとき、農村はどうなのでしょう。

これまで「中国贔屓」と時に非難されてきた、中国問題大御所の矢吹晋さんが、
 どうしようもない、地方政府役人の収奪ぶりを、嘆いています。

曰く、 
「・・・・。中国共産党がほとんど制度疲労に陥っている姿は、どうやら三農問題に
 最もよく現れているようだ。中国革命の前夜に「国民党官僚資本」が中国を支配
 していると論じられたことは、少し年配の人々には周知のことだ。

 それとの対比でいえば、現在の中国を支配しているのは、「共産党官僚資本」
 そのものではないか。 党員官僚が農民を絞り上げ、高利貸で太る醜悪な姿は、
 毛沢東がかつて『湖南農民運動調査報告』で描いた悪徳地主の姿と酷似してい
 る。 こうして中国革命とはいったい何であったのかという深い慨嘆が聞こえるが、
 胡錦濤の課題とは、まさにこの問いに正面から答えることであろう。 ・・・・」

これは、中国総研HP http://www.21ccs.jp/ からの転載です。 全文は、
http://www.21ccs.jp/china_watching/DirectorsWatching_YABUKI/Directors_watching_30.html

 確かに、大問題。

私は来年の北京オリンピックは、乗り切っても、2010年の上海万博の頃には、
大学を出ても就職できない学生と、地方役人に恨みいっぱいの農民たちが、
連携・連動し出し、中国社会を、所有権や税制の見直し、を含めて、再度、根底
から覆す、大きな社会変革の政治運動がおきるのではないか、と予感します。

 それが、どのような結末になるか、まだ分かりません。

役人に公僕意識が無く、市民の政治参加が制限されれば、汚職が蔓延するのは
当然です。
今の中国のことを、「権力市場経済」国家と、自嘲気味に話すエリートがいます。

損得次元の経済活動を、国家大義として政策的に推奨するのであれば、汚職の
撲滅は、ままなりません。
 
今、中国の市場経済化の次には、インド・中東が控えています。
ここでも、2012年ごろには、同じ事態になるでしょう。 

で、考えます。

>>> 私たちの住む日本は、そのときに、どういう国であればいいのか?

相変わらずの、損得次元のビジネスを国家運営の柱にしているのでは、
とてもではありませんが、 世界中の指導者にはなれません。

まして、肥大化する行政も正せないのでは、お話になりません。

3〜5年後には、間違いなく、中国には、大きな政治変動が来るでしょう。
そのとき、中国のみならず、世界中の若者・農民に、心から敬服される国家に、
日本はなっているでしょうか?

私は、今の、政党政治には、全く期待していません。
しかし、それでも、日本社会の中に、全く新しい社会運動が生まれる《奇跡》を、
心のなかで、信じています。

Posted by Arai at 2007年01月09日 22:28
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