2007年11月28日

イスラムに救われる米ドル世界

 9月に、安部前総理が、政権を投げ出したとき、本欄で、
「アメリカの覇権は終わった」と、書きました。

 そして、指摘どおり、サブプライム問題が、 じわ〜と、世界経済に影響を
広げています。

 21世紀の流れを、振り返って見ますと:

 2001年の「911」は、1971年9月から始まった30年国債の償還を前にした、
米ドル世界の延命策であり、「貧困はテロの温床」という世界共通の認識は、
先進国から途上国への資金還流のスタートとなりました。

 それが、インド・中国・東欧市場を育て、さらに、資源高になりました。

 その間、イスラムの資金は、テロの資金になりかねないと、アメリカ政府は、
アラブ系の資金をロックしたので、中東からアメリカに資金が入らなくなりました。

 中東のオイル・マネーは、主にロンドンを拠点に世界に投資しましたが、今、自国
のインフラ整備に流れます。それが、また、巨大な不動産資産を生んでいます。

 それよりも、サブプライム問題の深刻度は、どの程度か?

私の見方。 ・・・・ 地球上で、皆が協調すれば問題なし。

 今の世界の人口は67億人。 一年間のGDPは、約4000兆円。
これが年率で、5%以上、増え続けていますので、増えているその金額は、
最低でも、 200兆円。 ドル建てなら、2兆ドル近い金額。

 成長している地域は、ほとんどが、中国・インド・ロシア・東欧・南米・中東・
アフリカなどで、 新規の工業国か、資源国です。

911以後のサブプライムローンの貸付先は、主に住宅ローンで、これが破綻。
しかし、その債権は、世界中の金融機関が、相当細かく分割されて、持っている。 

その金額は、世界経済の一年分の成長分で、十分に取り戻せる金額。

つまり、破綻しないように管理して、途上国の成長をこれまで通り、順調に進展
させれば、 金融機関は、そこからあがる利益と、相殺できます。

 つまり、破綻はない。

ただし、目先の株式市場などでは、 日本も、アメリカも、 新規に大口の買い手が
現れないと、心理要素が加速して、暴落です。

 今週、東京市場では、中国の外貨準備資金が流れると報道され、買い戻され、
ニューヨーク市場では、アブダビ投資庁が、シテイーバンクに出資すると報道され、
暴落が回避されました。

 なんのことはない。

今、アメリカは、イスラムとけんかしている余裕もないほど、追い込まれたのです。
そうなると、当然、 外交的には考え方が変わり、中東和平が新次元になります。

 ブッシュが、イスラエルとパレスチナの首相を取り持つわけです。
6年前と、エライ違いです。
これでは、とてもではないですが、イラン攻撃は出来ません。

もちろん、中国を敵に回せないアメリカは、東アジアでも戦闘をおこせません。
北朝鮮は、国家延命です。 
金正日とエジプトのムバラクは、ソ連時代に留学した同級生。 たいしたもんです。

911以後の小泉時代の「危機」や「緊張」は、全て、アメリカ一国の経済のため
でした。 

その付け払いに、今、世界中に HELPを求めるアメリカは、覇権を喪失です。

 日本が変わるには、最高の秋(とき)になりました。

Posted by Arai at 2007年11月28日 18:10
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