3日の中野での講演は、
歴史 時事解説 発展戦略 を 2時間半で話すことになり、
結構、駆け足になりました。
主宰者である、 長野県ビジネス支援研究所 は、
弁理士・公認会計士・行政書士・税理士などが集まって出来た
NPO法人です。
ここと、農と商のコラボを目指す「信州中野ゆめ倶楽部」の面々が、
いろいろと世話をしてくれました。
これまで、地方の発展計画というと、 ほとんどが中央の産業計画の末端
の位置づけて、そのとき、地元では、一番、納税額の多い企業が、我が物顔で、
地域行政に口出しをしてきました。
長野県北部地域の場合、 長野オリンピックもあって、90年代までは、
まず、公共事業を多く受注した土建業の関係者が、大きな声をあげていました。
そして21世紀に入ると、今度は、自動車や家電などの大手の輸出企業に製品
を納入する、部品メーカーが発言力を持ち、行政のトップを支えてきました。
しかし、それがもう、サブプライムローン破綻以後、 この両者では、完全に、
未来が見えてきません。
発展ビジョンが描けません。
これは、日本全体にいえることでしょう。
67億人が暮らす人類社会というスケールで見れば、工業化とグローバル化は、
今後も続きますが、
残念ながら、この方向では、日本の雇用拡大には、それほど、貢献しません。
途上国側の教育と産業のレベルが上りますので、英語(あるいは日本語)が解り、
パソコンを使える大卒の若者が増え、彼らは、向学心が旺盛で、上昇志向も強く、
日本の輸出産業の現地化に十分に応え出します。
しかも、彼らは、日本の大卒者のように月に20〜30万円を要求することはなく、
月に5万円のサラリーでも、真剣に働きます。
中国・ベトナム・イントネシア・インド・トルコ・ロシア、その他。
つまり、年末からの、派遣村の騒ぎは、皆、過去の幻想を追っているのです。
今、人類社会に何が起きているか、冷静に見つめて、今後の対策を練りましょう。
(もちろん、環境対策技術は重要で、それを開発した企業は成長を続けますが、
日本国内での雇用拡大と、その納税額には限界があります。
日本全体に広がる少子高齢化や過疎対策には、あまり効果を生み出せません。)
今から、10年ほど前、私の郷里で、土建屋さんや部品メーカーさんたちが地域の
発展を話しているとき、それほど目立たなかったのが、実は、農業関係者でした。
中野は、リンゴ・ブドウなどの果樹以外に、 アスパラガスなどの野菜栽培も
盛んです。 そして、 日本で初めてキノコの人工栽培に乗り出した所です。
今、日本の農業を考えるとき、農協の組織と運営形態について多くの問題が指摘
されるのですが、中野市農協には知恵者が多く、いろいろ成功例を生んでいます。
高速のインター出口に農家の直売所「オランチェ」を設け、今では、観光バスまで
止まるようになり、年間、40万人が利用します。
また、キノコのマイスター制度も始まりました。
ただし、この地域の産品のブランド化は、まだ確立していません。
中野では、農業に関しては、ぶどう酒、リンゴジュースなど、それはそれは、
美味しいものが溢れています。
食肉でも、伊勢丹新宿本店で、ブタ・ウシともに、最高級の評価を受ける農家
も現れました。
今、「公共事業依存」では地域が活性化しないことは、国民全てが十分に知り、
さらに、これまで通りの「工業化」では、未来に全く展望が開けてきません。
どうするか。 特に、地方は。
これからは、 「農」 の時代です。
それも、
「曲」 と 「辰」 による、ホンモノの 「農」 です。
曲 は、 メロデイー (人間の生きている喜びの表現)
辰 は、 朝 (自然の変化・四季・イノチの営み)
私は、今回、顧問を要請されたこともあったので、メンバーの人たちに、
少し、強引に、以下を要求しました。
>> 毎月一回、 満月の日に、自然と溶け合う、
<満月祭り> をすること。
北信五岳に沈む夕日を見た後、今度は、東山に登る月を見ながら、
皆で、 地元食材を持ち寄って 料理自慢が作る料理を楽しみ、
ブドウ酒や地酒を飲み、 歌を歌いながら、 この土地での夢を語れと。
この土地を、どうしたら、 そこにいる(あるいは、そこに来た)誰もの心が
もっと喜ぶ地域に変えらるか、
そう考える 同じ意識を持つものたちが、 心を通わす 場を作れ、 と。
胸襟を開いて、仲間として溶け合うために、まず、「美味しさ」を味わい、
飲んで歌って、今を楽しめる時間を、四季のめぐりと共に、作り出すこと。
>>> これからの日本は、
人を喜ばすことのできる エリア・地域でのみ、 消費 が進みます。
毎日、節約し、切り詰めて暮らすのは、何のためか?
自分が、今生に生きている、生かされている、「生の喜び」を確認する、
その感動を味わうために、です。
その感動の舞台を、日常生活の中で、何気なく、無理なく、作り出してしまう。
それが、「芸術化」です。
生きている今に「感謝」し、 未来に向けて、 自分が祈りを以って動くとき、
そこに、「感動の表現」が、始まります。
歌あり、踊りあり、絵画あり、料理あり、演劇あり。
ここから、 芸術 が 始まります。
それは、私達の心のなかにいる創造神が、動き出す姿でもあります。
「心」を、英語で、「ハート」 といいます。
HEART は、 He・Art であり、 「He」 とは、 創造主を指します。
そうです。
私達のこころには、 創造主と響きあう回路があるのです。
毎日を、「感謝」と「祈り」と「創作」で、埋め尽くす。
それが 「芸術化」。
一方、これまで 「工業化」を進めるときの人間の心はどうだったでしょう。
多くのイノチと響きあった「今の感動」に生きていたでしょうか?
その心が、如何に貧しかったか、今の、経団連の幹部の表情や
賃上げや解雇撤回を求める、労組の闘争の姿を見ると、よく解りますね。
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